スタッフ紹介

看護師 中途|2002年入職 加藤美穂

患者さまのその人らしい生活に関わりたくて。

急性期病院に勤務していた時代に、脳神経外科で急性期からリハビリ期を経て後遺症を抱えて退院していく患者さまを見届けていました。その過程の中で、私は退院後の生活に一緒に寄り添いたいと強く思うようになりました。ご家族やまわりの方々と共に協力して、またふだんの生活へ戻っていただきたい。そういった努力の過程に手を差し述べたかったのです。

その人らしい生活のために

透析の患者さまの中には若い方も働き盛りの方もいらっしゃいます。ご家族もいらっしゃる、そういった方々の心のケアや社会的地位の確立のために少しでもお役に立てればと思い、透析看護を選びました。患者さまとの会話の中で、透析を受けながらも患者さまが自分らしい生活が送れていると感じられたとき、とてもやりがいを感じます。

いま勤務しているクリニックには透析を始めたばかりの患者さまが多く、まだ気持ち的に受け入れができていません。そういった患者さまと何気ない会話を重ねながら、生活指導や食事指導の中で辛いこともお訊ねして、それに対して提案をしてみる。それを受け入れていただき、結果的にたのしい毎日を送れている、元気な頃に戻ったみたいとおっしゃる方もいらっしゃいます。その人らしい生活を維持していくためにも、私たちがコミュニケーションを通してケアしていくこと。そんなところに私は使命感を感じるのです。

学びに終わりがない

透析看護は、患者さまと看護師という立場を超えて、人と人との信頼関係の大切さを感じることができます。信頼しているからこそ、患者さまは私たちをシビアに見る。だから私たちも期待に応えようとして前向きに頑張る。そういった私たちの気持ちを奮い立たせてくれる関係があります。

透析に携わって10年、いまようやく自分のやりたかったことが実現しつつあります。でも、まだまだこれからです。気持ちに応えたくても看護の質を高めなければ意味がありませんから、もっと勉強していこうと思います。透析をやれば循環器も呼吸器も脳もオールマイティに見ることができる知識がつきます。医療分野はどこでもそうかもしれませんが、学びに終わりがないのが透析看護だと思っています。

結婚と3回の出産を経て

善仁会グループに入ってこの10年間で、私は結婚をして、子どもを3人産んでいます。産休も育休も取らせていただき、復帰までさせていただきました。復帰にあたっては部門を超えて多くのスタッフにご協力をいただきましたし、子どもが熱を出して保育園にお迎えにいかなければならないときも、土日や祝日のお休みについても配慮していただきました。

私にとってとても働きやすい充実した10年間で、ほんとうにあっという間に過ぎていきました。長く続けて来られたのは、まわりの皆さんのおかげです。深く感謝しつつ、これからも頑張りたいと思っています。

ある1日のスケジュール

8:00
プライミング
8:30
申し送り
9:00
穿刺開始
10:00
バイタルチェック(30分から1時間ごと)
ベッドサイドケア(フットケアや食事指導、患者さまの情報収集)
11:30
昼休み
12:30
返血開始
15:00
申し送り
15:30
カンファレンス(患者さまのケア方法を看護師で打合せ)
16:00
患者さま家族へご連絡、ソーシャルワーカーや栄養士などの他部門と打ち合わせ
16:15
帰宅 娘を保育園へお迎え

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